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2017年3月18日 (土)

共有空間はうまく機能するか?/ The Shared Space Experiment – does it work?

 アムステルダム中央駅のIJ-zidgeエリアの改修が進み、2015年に車は駅東西を地下で行き来するようになりました。

http://headlight.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/amsterdam-stati.html 

http://headlight.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/amsterdam-centr.html 

 このことで、地上の自転車・歩行者の空間が増え、フェリー乗り場の近くの「共有空間(Shared Space)」で通行が交差しますが、信号や横断歩道はありません。

 

Citineraryamsterdamsharedspace8

 

 共有空間では、自動車、自転車、歩行者のルールはありません。止まれという信号も、優先順位を示す標識もありません。

 

 実際には、通行する人に判断が任されているのです。共有空間に入る人は、何が起きるのか、誰に優先順位があるのか、自分で判断することになります。人々は、より注意し、スピードを落とします。通行ルールがないので、行動の責任を自分で負うことになります。

 

 この「共有空間」の考え方は、全く新しいものではありません。昔は、信号も横断歩道も道路標識もなかったのです。

 

 「共有空間」の概念は、オランダの交通専門家ハンス・モンダーマンが考えたものです。ハンス氏は、交通の効率や安全性は、信号やルールをなくすことで高まると考えました。「優先順位は誰にあるのかを気にしなくていい。共有空間で人々は、自分で考え、進む道を見つけ、うまく通行すれば良いのだ。」

 

 自転車に乗った人がやってきて、フェリーに乗ろうとしています。右から急いでいる別の自転車がやって来ました。楽しそうな様子の観光客のグループがフェリーから降りてきて、街の中心部に向かいます。

 衝突が起きるのではないか?と思いますが、全ての通行はスムーズで、ルールなき共有空間は機能しているようです。

 

 前回ブログでご紹介しましたユトレヒトの信号を撤去する話もそうですが、オランダではルールよりも人間の行動や判断を信頼する姿勢が強く出ているように感じます。

 日本では、朝のラッシュ時に駅であまり衝突がおきずに多くの人が通行することに海外の人が感心している話があります。人も車も、あまりルールに頼るのではなく、周囲への配慮などを前提にすることも大切だと思った次第です。

 

元ニュース:The Shared Space Experiment – does it work?Citinerary 2016.1.14

https://citinerary.net/journal/the-shared-space-experiment-amsterdam 


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